剣道 教士・錬士 称号審査 | 受験料 登録料 一覧表へ |
初段問題集(平成8年) | ・2段 3段 4,5段 |
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平成20年度作成 3段 剣道学科
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平成20年度作成 4,5段 剣道学科
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平成20年度 錬 教士 学科問題
1, 剣道の理念について、書きなさい。 ( 記述 ) 20点 ・ 剣道は、 剣の理法の 修錬による 人間形成の 道である ・ 剣道とは、 「剣の理法の修練による人間形成の道である 」が理念です。 皆さんが剣道で学んだことを日常生活に活かさなければ 修行する意義はありません 具体的にどのように心掛けていますか。 |
2, 剣道習練の心構えについて述べているが( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 4点×5=20点 ・ 剣道を正しく真剣に学び、心身を錬磨して旺盛なる(気力)を養い、剣道の特性を 通して(礼節)を尊び、(信義)を重んじ、(誠)を尽くして常に自己の修練につとめ、 以て国家社会を愛して広く人類の(平和繁栄)に寄与せんとするものである。 ・ 即ち技術的な向上だけに止まらず、剣道固有の特性通じて、礼節を 知り、誠を尽くし、自己の修練を怠らず自己の人間形成をし、それが 国家社会を愛する社会的な人間形成をすることが最終目的である。 ・ |
3, ( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 4点×5=20点 ・ 中段の構えは、剣道基本の構えであり、相手を(攻める)にも、自分を(守る)にも、 相手の(変化)に応じるにも都合のよい、いわゆる(攻防自在)の構えで、もっとも(自然)な 構えである ・ |
4 ( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 4点×5=20点 ・ 切返しについて、切返しは (身体手足)の動作を柔らかく、(手の内)の働きを巧妙に、 進退の動作を早くし、(間合)を正確に知ることができるととともに、(体力・気力)を養い (気剣体一致)の技を習練するものである。 ・ |
5 気剣体の一致について( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 5点×4=20点 ・ 気とは、心の(活動状態)を言い、剣とは剣の(運用状態)を言い、体とは身体の(行動状態) を言う。 この三つが、一瞬の間に正しい状態で、一致して活動することが (有効打突)の根本である。 ・ |
6, 一足一刀の間合について ( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 5点×4=20点 ・ 一足一刀の間合とは、双方が中段に構えたとき、剣先が触れるか触れないかという間合で 一足(攻めれば)相手に打突を与え、一歩(退けば)相手の打突をはずすことのできる、 いわゆる(攻め)に強く (守る)にも強い基本的な間合である。 ・ |
7, 残心 について ( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 4点×5=20点 ・ 残心とは、相手を(打突)した後でも心を緩める事なく、相手に(心構え)、(身構え)を示し、 相手の(打突 )に対してそれを(制する)事のできる心の用意。 ・ 剣道において残心とは 打突動作が完了した後も、油断することなく相手の反撃に対応 できる身構え・心構えをいう。 一般的には打突後に中段の構えになって正対すること。有効打突の条件のひとつ と 解釈されている。 日常生活においても常に尊重したい大切な心構えでもある ・ 残心とは、心の一部を残すということではない。一つの打突を行った後、直ちに次の打突が 行えるように、気分と構えが自然充実した元の状態に戻り、いついかなる時にも相手の 動作に応ぜられる様になったことをいうのである。 ・ |
8 有効打突について ( )内に適当な言葉を語群より入れなさい 5点×4=20点 ・ 剣道試合・審判規則第12条に定められている、有効打突とは(適正な姿勢)、 (充実した気勢) をもって、竹刀の打突部で打突部位を(刃筋正しく)打突し、 (残心)あるものとする。 ・ |
9,日本剣道形の重要性について( )に適切な言葉を入れなさい 各5点×4=20点 ・ 日本剣道形は、剣技のもっとも大事な(基本的な理合)を示すものであり、技術の(原理原則) ともいえるものである。 剣技の上達につれ、(形の妙技)をより深く理解し、(竹刀稽古)と併行して 剣道形を稽古することが望ましい。 ・ |
10、 日本剣道形の一本目について( )に適切な言葉を入れなさい 各4点×5=20点 ・ 日本剣道形、1本目の打太刀は(諸手左上段)にて間合に接したとき( 機 )を見て 右足を踏み出し、仕太刀の(正面)を打つ。打ち下した剣先は(下段の構え) よりもやや ( 低く ) なる。 ・ |
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1 試合の目的について述べているが( )内に適当な言葉を入れなさい 40点 ・ 試合は技能の( 上達 )と人間性の( 向上 )にある 試合の( 目標 )は立派な試合を行なうことと勝つことであるから、勝つための周到な ( 修練 )と 節制ある生活である。 ( 人間形成 )を目的に行う剣道であるから、勝っておごらず負けて卑屈になることなく、 勝負を離れて試合内容の充実をこそ重視して、( 心技 )両面の進歩向上をはかることが 必要である。勝ったことを誇るよりも負けた試合を( 反省 )して、自己の( 欠点 )を矯正し 進歩の具とすべきである。 ・ |
2 足の運び方について述べているが( )内に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 打突には( 一足一刀 )と言うことを第一に心がけなくてはならない。 一打突にはかならず両足共に( 一進 )又( 一退 )することが定法である。 足のともなわない打突は、特別の場合を除いては、充分な打突とはならない。 足の進め方は後足で( ふみきり )前足を進め、 同時に後足を進めるのが( 定法 )である。 ・ |
3 切り返しについて述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 切り返しは、身体手足の動きを柔らかく、(手の内 )の働きを巧妙に、進退の動作を早くし、 間合を( 正確 )に知ることができるとともに、( 体力 )、( 気力 )を養い、 ( 気剣体 )一致の技を修練するものである。 ・ 切返しの間合いは習技者の打ちに応ずるため、普通の打ち間では間合が (近く)なり、習技者の( 肱 ・ ひじ )が伸び難く、打ちが不正確になる ので、少々(遠間)にて打たせることが大切である。 然(シカ)し ここで注意すべきことは、指導者の刀を目標にさせることなく 左右の(面部)を目標に打たせることである。 ・ |
4 打突の機会で、なかでも大切な機会である「三つの許さぬ所」とは何か、 説明しなさい 20点 ・ 1,相手の起こり頭 2,受け留めた所 3,尽きた所 ・ この3つの機会を逃すことなく 徹底的に打ち 突きを出して攻撃する 事である。 相手が受け留めたとき引き離れて間合いを取り直して 闘ってはいけない。相手が不利な状態になったり、それが生じた時は 少しも許すことなく徹底的に追撃することが大切である。 ・ |
5 手の内について述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 手の内とは( 構えた時 )、( 打突する時 )、相手の打突に( 応ずる時 ) 切り落として、すぐに加える攻撃にも生き生きと自由に刀が使えるように刀を持っている。 その( 握り )を手の内という。 ・ |
6 一足一刀の間合について述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 一般的には、双方が向かい合ったときの距離、間隔をいう。 相手と剣をとって対したとき、一歩( 踏み込めば )、相手を( 打突 )することができるが、 一歩( 退けば )、相手の打突をはずすことができる。 いわゆる( 攻める )に強く、( 守り )にも強いものでなければならない。 ・ |
7 引揚げについて述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 引揚げとは、打突後に( 残心 )を示さず、構えを( くずし )、気勢を( ゆるめ )、 試合を( 中断 )する行為である。 ・ |
8 日本剣道形の効果について述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 剣道形の( 基礎的 )な技、即ち抜き技、すりあげ技、 返し技、うけ流し技、などの (理合 )やその他の効果を併せて( 身につけ )、これを( 竹刀練習 )に応用し、変化 活用できるまでに稽古すれば、形の効果は、すこぶる( 大きい )のである。 ・ |
9 日本剣道形の二本目について述べているが( )に適当な言葉を入れなさい 20点 ・ 打太刀、仕太刀( 相中段 )で、お互いに右足から進み、間合に接したとき、記を見て 打太刀の( 右小手 )を打つ。 仕太刀は、左足から右足をともなって左斜め後ろにひくと同時に、剣先を下げて、 打太刀の刀の下で( 半円 )をえがく心持ちで打太刀の打ち込んでくるのを抜いて、 ( 大きく )右足を踏み出すと同時に打太刀の 右小手を打つ。 打太刀は左足から、仕太刀は右足から十分な気位で( 残心 )を示しながら、相中段に なりつつ刀を抜き合わせた位置にもどり、剣先を下げて、元の位置にかえる。 ・ |
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下記問題の中より当日3問出題する ・ |
1 全剣連制定の「剣道修行の心構え」を書きなさい 40点 ・ 剣道を正しく真剣に学び、心身を錬磨して旺盛なる(気力)を養い、剣道の特性を 通して(礼節)を尊び、(信義)を重んじ、(誠)を尽くして常に自己の修練につとめ、 以て国家社会を愛して広く人類の(平和繁栄)に寄与せんとするものである。 ・ |
2 気・剣・体の一致について説明しなさい ・ 気とは (心)の活動状態をいい、剣とは剣の(運用状態)をいい、 体とは (身体)の行動行状を言う。この三つが一瞬の間に正しい状態で、 一致して活動することが(有効打突 )の根本である ・ |
3 四戒について説明しなさい ・ 驚く 懼れる 疑う 惑う の邪念を戒める言葉で この四つは邪念中 の邪念 この一つでも心に起きるときは いろいろに心が乱れ間髪の 瞬時の働きが不可能となり甚しい時は手足しがふるえて何も出来ない こともある 平素から養い鍛錬が大切 驚 おどろく 不意のことに心の平静が敗れて動揺して動きがにぶること 懼 おそれる 恐怖であって 相手の強いこと 大きいこと 異常なことに 恐れて 精神の活動がにぶり、行動の自由を失うこと。 疑 うたがう 相手の気持ちや行動について種々に疑う時は、正常な心の 判断を失い、決断がつかないものである。 惑 まどう 自分ではどうしようかと心の惑う時は、変化に応ずることも 出来ず、自分の技も正常な処置がとれない上体になる ・ |
4 三殺法について説明しなさい ・ 一刀流の極意として有名な剣道の攻め方に関する教えをいう 剣道の攻撃法は相手との関係によって千変万化である 基本的に集約すると三つの方法 一刀流の「気を殺し 刀を殺し 業を殺す」という三殺法 北辰一刀流では 三つの挫き(くじき)という 教えになる ここで示す 殺す とは一般にいわれる 「効(き)き手を殺す」 と同じような意味で「無効にする」と置き換えることができる。 ・ |
5 気位について述べなさい ・ 気位は、長い修業の結果 剣の円熟して始めて出来る境界である |
気位 について述べよ 気位とは、気合いと同じく心の働きであるが、異なるもので注意が必要である。 気位とは長い修行の結果 剣風円熟して始めて出来上がる境界である。 悪魔もものともせず、金鉄をも両断するほどの意気自信によって 不撓不屈 不疑不惑 の精神が確立し、これが外に現れて雄大尊厳にして侵し難い威風を生じ、 この威風が相手に映って乗じる隙を与えず、異様な威圧を感じさせて自然と 相手の心に種々の変化を生じさせて、無為自然のうちに打突できる状態を いうものである。 これを細説して3つに分けることができる。 @我が心を以て敵の心(策略)を塞ぐ(ふさぐ)(押さえくじく)こと。 A敵の堕気(くじけた心)を撃つ。 B敵の惑(恐怖疑惑の年の生じた所)を撃つ。 前述の自信は自尊自重の意で、自負心と異なり,自負は剣道に 最も戒しむできものである。 |
6 打突の機会を五つ挙げなさい ・ 相手の実を避けて虚を打つ 起こり頭 掛かり口を打つ 狐疑心 の利くところ見たならば打つこと 居着いたところを打つ せかせかあわてさせ打つこと 尽きた所を打つ ・ |
7 止心について述べなさい ・ 心をある一つの事柄に止めると言うこと ・ |
8 日本剣道形を練習する上で注意すべき事項を五つ挙げなさい ・ 打太刀 仕太刀は原則として絶えず眼を注視して視線を外さない 原則として前進は前足 後退は後ろ足から動作を起こす すり足 音を立てない事 打突の際は後ろ足を残さずに前足に伴って引きつけて足幅が広くなら ないよう 肩の力を抜き 下腹に力を入れ打突呼吸は双方構えて前進 する時 及び 構えを解いて後退する時、息を止め 気力充実し体の 安定を保つ ヤー トー 口先だけでなく 呼吸を伴って丹田に力を入れ発声 ・ |
9 剣道形 太刀 3,(4)本目の打太刀はどこをどのように突くか説明せよ ・ 3本目 水月を突く打太刀は諸手で仕太刀の刀を左下に押さえながら右肺を突く 4本目 右の肺をつく ・ |
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平成20年度作成
3段 剣道学科
1 全剣連制定の「剣道修錬の心構え」について述べているが( )内に正しい語句を記入せよ 20点 ・ 剣道を正しく( 真剣 )に学び、( 心身 )を錬磨して( 旺盛 )なる( 気力 )を養い、剣道の特性を 通して( 礼節 )を尊び、( 信義 )を重んじ、( 誠 )を尽くして常に( 自己の修練 )につとめ、 以て( 国家社会 )を愛して広く人類の( 平和繁栄 )に寄与せんとするものである。 |
2 三殺法について述べているが( )内に正しい語句を記入せよ 20点 ・ 相手を制するための手段として 相手の剣 ( 気 ) ( 業 )を封ずることを三殺法という 〇 ( 剣 )を殺す 相手の剣を( 押さ ) え ( 払 )うなどして 剣の働きを制する 〇 ( 技 )を殺す 先手 先手と( 攻 )め 相手に( 技 )を仕掛ける余裕を与えない 〇 ( 気 )を殺す ( 気 )で相手を( 圧倒 )し 相手が攻撃しようとする機先を制する |
3 剣道試合 審判規則2節第12条の 有効打突 についての記述である ( )内に正しい語句を記入せよ 20点 有効打突は( 充実 )した気勢 ( 適切 )な姿勢をもって 竹刀の( 打突部位 )で 打突部位を ( 刃筋正しく ) 打突し ( 残心 )あるものとする |
4 打突の機会を五つあげよ 記述式 20点 相手の実を避けて虚を打つ 起こり頭 掛かり口を打つ 狐疑心の利くところ見たならば打つこと 居着いたところを打つ せかせかあわてさせ打つこと 尽きた所を打つ |
5 日本剣道形についての記述であるが ( )内に正しい語句を記入せよ 20点 〇 太刀の構えは ( 上段 ) ( 中段 ) ( 下段 ) ( 八相 ) ( 脇 ) の五つの構えがある 〇 足の運びは原則として ( 前進 )する時は( 前足 )から 後退する時は( 後足 )から動作を起こす 〇 日本剣道形1本目の打太刀は ( 左上段 ) 仕太刀は ( 右上段 )に構える 〇 3本目の打太刀は機を見て ( 刃 )を仕太刀の( 左 )に向け 右足から( )踏み込み ( )で( )ながら諸手で仕太刀の( 水月 )を突く 〇 打突した際は( )残さず ( )に伴ってひきつけて ( )がひろがらないように下腹に 力を込め ( )を入れて打突する |
6 打込み稽古 と 掛り稽古の違いを簡単に述べよ 記述 20点 打込み稽古 掛り稽古 |
7 残心 について簡単に説明せよ 記述 20点 残心とは、相手を(打突)した後でも心を緩める事なく、相手に(心構え)、(身構え)を示し、 相手の(打突 )に対してそれを(制する)事のできる心の用意。 ・ 剣道において残心とは 打突動作が完了した後も、油断することなく相手の反撃に対応 できる身構え・心構えをいう。 一般的には打突後に中段の構えになって正対すること。有効打突の条件のひとつ と 解釈されている。 日常生活においても常に尊重したい大切な心構えでもある ・ 残心とは、心の一部を残すということではない。一つの打突を行った後、直ちに次の打突が 行えるように、気分と構えが自然充実した元の状態に戻り、いついかなる時にも相手の 動作に応ぜられる様になったことをいうのである。 |
8 試合の目的・効果 について述べているが ( )
内に正しい語句を記入せよ 20点 試合とは 日頃の稽古で修錬した( ) 気力 体力 ( )などを十分発揮し 勝敗の( ) を通して 日頃の稽古内容を ( )し 今後の剣道の ( )を探究することである |
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出題の参考資料 剣道教本 全剣連解説書 この問題は平成18年度 一年間使用する
@ 「下位者と稽古をするときの留意点」 について述べなさい |
A 「切り返しの目的・効用」について説明し 「指導上の留意点」について述べなさい |
B 「(一般的要件及び留意事項)」について述べなさい |
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「下位者と稽古をするときの留意点」 について述べなさい ・ 「竹刀を合わせた二人は、剣道を修行する者同士である」という考え方が、 下位者と稽古をする ときの基本である。 つまり 相手が下位者であっても、自分自身の修行を忘れてはならないということである。 下位者であっても、 自分と同等か、同等以上の者と稽古をするつもりで向かい合い、気力を充実させて 「初太刀」を大事にして 一本一本に精魂を込めて打ち込むようにする。 相手が下位者だからといって、 自分勝手に一方的に打突するようなことはせず、 下位者と合気になって、間合を正しくとり、基本に則った技を試みながら工夫を重ね、 下位者のよい技は素直に認めてやるようにする。 このような稽古が下位者のためにもなるのである。 ・ |
「切り返しの目的・効用」について説明し 「指導上の留意点」について述べなさい ・ 切り返しは、 剣道の気勢と構え 打ちの刃筋や 手の内の作用 足さばき 間合のとり方 呼吸法 さらに 強靱な体力や 旺盛な気力を養い 気剣体一致の打突の習得を目的とする 習熟の状況に応じて 大きく ゆっくりとした 切り返しや 小さく 速い切り返し 速度、本数などに変化をつけることで 次のような効果があげられる @ 身体能力の向上 身体の柔軟性 A 体の運用 足さばきの敏捷性 B 正しい刃筋と打ち方 手の内の習得 C 呼吸法の習得 肺活量の増大 D 筋力の強化 精神力の強化 E 気剣体一致の打突の習得 F 準備運動や整理運動として活用実施することにより身体の調整を行なうことができる ・ |
切り返しの 指導上の留意点」について述べなさい ・ @ 立合いの間合では 姿勢、構え、竹刀の握り方などを正しくさせる A 初心者の段階では、動作を大きく、正確に行なうようにさせる B 肩の余分な力を抜いて、柔軟に左右均等の打ち方になるようにさせる C 連続左右面打ちの角度が45度くらいになるようにさせる D 動作は正しく足さばきで行なわせ 後退の際の引き足が歩み足にならないようにさせる ・ E 振りかぶったときに、左こぶしを必ず頭上まであげさせる 打ち下ろしのときには、左こぶしがさがり過ぎたり、あがり過ぎないようにさせる F 左こぶしは常に正中線上にあるようにさせる G 息のつなぎ方は、正面を打ち、相手に接近したところで息を吸い 左右面を打ち終わって間合をとり、正面を打ったところで息をつなぐようにさせる H 相手の竹刀のみを打ったり 空間を打ったりすることなく、 伸び伸びと確実に左右面を打つようにさせる I 頭や腰 膝などで調子をとって体の上下動を大きくしないようにさせる ・ J 正面打ちは 一足一刀の間合から正確に打つようにさせる K 習熟するにつれて 旺盛な気力をもって息の続く限り一息で行ない 体勢を崩すことなく連続左右面を打つようにさせる L 稽古の前後には必ず行なうように習慣づけさせる ・ |
「審判員の心得(一般的要件及び留意事項)」について述べなさい ・ 一般的要件 @ 公平無私であること A 剣道試合・審判規則、運営要領を熟知し、正しくうんようできること B 権理に精通していること C 審判技術に熟達していること D 健康体で、かつ活動的であること ・ 留意事項 @ 服装を端正にすること A 姿勢・態度・所作などを厳正にする B 言語が明晰であること C 数多くの審判を経験し 反省と研鑽に努めること D よい審判を見て学ぶこと ・ |
H18 6/4 @とBが出題された |
4,5 段昇段問題 H20年度版
当日は 2問 (各50点)
1問につき概ね 300字 程度とする
@ 全剣連制定 「剣道指導の心構え」 を述べなさい 1 自ら教師たる自覚をもち、日常生活においても学習者の範となるように努めること 2 剣道の理念をよく理解し それのあった指導を行うこと 3 自己の人格を磨くとともに 常に技術 形などの向上に心掛け 精進すること 4 剣道の試合規則 審判規則など 諸規則をよく研究し熟知して指導に当たること 5 対象者の年齢 健康 性別などの実態を把握し それに 基づいた指導計画を立て 組織的系統的に指導する 6 指導法を工夫 研究し 学習者の興味を重んじ 能率的効果的に指導すること 7 初心者には 基礎訓練に時間をかけ 悪い技癖がつかないように指導する 8 上位者には 技と理論 一般常識などを 合わせて指導する 9 道場 その他 使用道具の整備 安全 衛生管理に注意を払うこと |
A 日本剣道形を実施するときの留意点について書きなさい 打太刀 仕太刀は原則として絶えず眼を注視して視線を外さない 原則として前進は前足 後退は後ろ足から動作を起こす すり足音を立てない事 打突の際は後ろ足を残さずに前足に伴って引きつけて足幅が広くならないよう 肩の力を抜き 下腹に力を入れ打突呼吸は双方構えて前進する時 及び 構えを解いて後退する時、息を止め 気力充実し体の安定を保つ ヤー トー 口先だけでなく 呼吸を伴って丹田に力を入れ発声する |
B 審判の心得(一般的要件及び留意事項)について述べなさい 一般的要件 @ 公平無私であること A 剣道試合・審判規則、運営要領を熟知し、正しくうんようできること B 権理に精通していること C 審判技術に熟達していること D 健康体で、かつ活動的であること ・ 留意事項 @ 服装を端正にすること A 姿勢・態度・所作などを厳正にする B 言語が明晰であること C 数多くの審判を経験し 反省と研鑽に努めること D よい審判を見て学ぶこと |
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審査員研修資料 H15,5 ・ 審査員は 照合 段位の審査の任務が 広く剣道人から負託されたもの であることを自覚し、剣道の理念に基づく高い倫理観の涵養に努め 次ぎに 揚げる事項を遵守する @誇りと使命感を持って審査に当たる A厳正 公正かつ適切に審査を行う B審査規則および細則を遵守し 誠実な審査を行う C清廉にして 識見を養い審査内容の充実に努める ・ |
審査員の遵守すべき事項 ・ @審査に当たっては 端正な姿勢を保ち 相互の私語は厳に慎むこと A審査会場およびその周辺においては 受審者および見学者等との 接触は厳に慎むこと B審査会場においては 携帯電話等の電源は必ず切ること C審査員に先行された者あるいはその候補は いかなる審査会に おいてもみだりに審査会場に出入りし 特定の受審者を益しまたは 妨害するがごとき言動は慎むこと Dその他 審査の公正 公平を疑われるような いかなる言動も 慎むこと |
H16,6/6 出題例 三殺法 指導者としての心構え
剣道の理念 にある剣の理法を説明しなさい |
指導者としての心構えを述べよ 1 自ら教師たる自覚をもち、日常生活においても学習者の 範となるように努めること 2 剣道の理念をよく理解し それのあった指導を行うこと 3 自己の人格を磨くとともに 常に技術 形などの向上に 心掛け 精進すること 4 剣道の試合規則 審判規則など 諸規則をよく研究し 熟知して指導に当たること 5 対象者の年齢 健康 性別などの実態を把握し それに 基づいた指導計画を立て 組織的系統的に指導する 6 指導法を工夫 研究し 学習者の興味を重んじ 能率的 効果的に指導すること 7 初心者には 基礎訓練に時間をかけ 悪い技癖がつか ないように指導する 8 上位者には 技と理論 一般常識などを 合わせて指導 する 9 道場 その他 使用道具の整備 安全 衛生管理に注意 を払うこと |
剣道を修行するときの説明せよ |
剣道は、現代社会においてどのような価値があるか |
審判員としての心構え(心得)について述べよ |
稽古における 気 の重要性について述べよ |
三殺法について 相手をくじくのに3つの方法がある。 |
1、刀を殺す 相手の刀を左右に押さえ、あるいは払い落として 自由に使用させないことを言う。 |
2,技を殺す 自分から鋭く打ちかけ、突きかけて、例え打突が 外れてもとらわれないで元気を振るって前進し対応 の暇もない様に攻め立てて、相手が防ぐ力を使い 果たして技をほどこす暇がないようにすることを言う。 |
3,気を殺す 突きとか体当たりなどによって積極的に攻め立てて 相手が攻撃に立ち直ることが出来ないまでに攻撃 すれば、その勢いに恐れをなして気力がひるむ。 それに乗じて相手の起こり頭を押さえて常に先に出 るようにする時は、相手は我が勇気を恐れ気を奪わ れるから大変戦いやすくなる。これは未熟なものでは かえって敗れる事多いから稽古を積んでから工夫す ることである。これを3つの挫きともいう。 |
四戒について述べよ 3段の問題でもある(クリックでとぶ) |
懸中待 待中懸 とは |
手の内 について述べよ |
間合 について述べよ 2段の問題でもある(クリックでとぶ) |
残心 について述べよ |
剣道において残心とは 打突動作が完了した後も、油断すること なく相手の反撃に対応できる身構え・心構えをいう。 一般的には打突後に中段の構えになって正対すること。 有効打突の条件のひとつ と解釈されている。 日常生活においても常に尊重したい大切な心構えでもある |
残心とは、心の一部を残すということではない。 一つの打突を行った後、直ちに次の打突が行えるように、気分と 構えが自然充実した元の状態に戻り、いついかなる時にも相手の 動作に応ぜられる様になったことをいうのである。 もともと剣道は真剣勝負から発したものであるから、自分は相手を 十分打ったと思っても、いつ相手が立ち直って掛かってくるかわから ない。 それで、相手を打突する時は心残りなく、充分に打突し、一度打突 したならば自然に心がもとに戻り、寸分の油断もない身構えをして、 いつでも相手の打突に応ぜられるような状態になっていなければ ならない。(H14,2月出題) |
止心 について述べよ |
気位 について述べよ |
気位とは、気合いと同じく心の働きであるが、異なるもので注意が 必要である。気位とは長い修行の結果 剣風円熟して始めて出来 上がる境界である。悪魔もものともせず、金鉄をも両断するほどの 意気自信によって 不撓不屈 不疑不惑 の精神が確立し、これが 外に現れて雄大尊厳にして侵し難い威風を生じ、この威風が相手 に映って乗じる隙を与えず、異様な威圧を感じさせて自然と相手の 心に種々の変化を生じさせて、無為自然のうちに打突できる状態を いうものである。 これを細説して3つに分けることができる。 @我が心を以て敵の心(策略)を塞ぐ(ふさぐ)(押さえくじく)こと。 A敵の堕気(くじけた心)を撃つ。 B敵の惑(恐怖疑惑の年の生じた所)を撃つ。 前述の自信は自尊自重の意で、自負心と異なり,自負は剣道に 最も戒しむできものである。 |
剣道形 一本目について説明せよ |
小太刀の形の使い方の 真行草 の説明をせよ |
守 破 離 |
日本の芸道や武道の修行段階を示す伝統的な教え 守 は修行の第一段階 流儀や師匠の教えを忠実に守り、私意を はさむことなくひたすら流儀の精神や技の奥義(基本)を学び真似 て身につけようと修練努力する段階をいう 芸道修行にとっても最も大切な基礎的実力を養成する初心の段階 |
破 は守で流儀の奥義に達したとき、これを基礎としてさらに修行を 重ね、他流との比較研究などを通して既に修得した自己の流儀 の 殻を打ち破って一段と高い立場に立った修行をする段階 (次の解釈もある 守の段階で修得した教えにとらわれず、その壁を打ち破り らの工夫研究の中から自己の個性を生かした独自の 技術・芸風を創造する段階 より進んだ躍進の段階) |
離 は修行の最終段階 守にも破にもとらわれず 流儀 師匠の教え を離れて(超越)自由自在に自ら悟るところに従い独自の新しい立場 を確立するようになる いわゆる自得悟道の境地であり一流一派を編み出す段階技術的にも、 人間的にも最高の域に達した完成の段階 |
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昇段審査問題 守破離 H14,2出題問題 解答例 芸能修業の過程を3段階に表した言葉である。剣道に限らず すべての芸道は心を本とする。 しかし、心だけでその道の奥義に達することは出来ない。 心のままに手(技・体)を動かし、心と技と体を一致させるまでの 訓練、稽古しなくてはならないものである 守 色々の芸道には必ず 守らなければならない法則がある。 芸術には古人が工夫して出来上がった手法・形がある。 この法則、手法、形を忠実に学ぶ事が芸能の始めであって 守 の段階である。 破 その道の法則、手法、形を完全に身につけた上で、これを 基礎として更に広く実地に修行 研究し、応用訓練して 向上進歩する事が芸能の中で、破 の段階である 離 守破 の段階より更に進んで、修行の巧を積んで自得の境地 に至り、稽古の巧を積んで心技体一致してして自在の境に入り 形を学んで形を離れ法則、手法を乗り越えて、しかも水鳥の 行くも帰るも あと絶えてされども道は 忘れざりけりの如く形を 学んで形を離れ法則、手法を乗り越えて、しかもその道を離れ ない至高の域に至る段階をいう。 |
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剣道 教士 称号 筆記試験問題(H15,11実施) 日本剣道形 @日本剣道形講習会における「重点事項」を書きなさい A日本剣道形における、太刀の形 一本目を始める前までの 作法と所作について書きなさい 審判法 「剣道試合 審判 運営要領の手引き」(H15,6発行)中 @有効打突になるための要件 要素について書きなさい A審判員の位置取りと対応の仕方の基本原則について書きなさい 指導法 @木刀による剣道基本稽古法 の技およびその構成について書きなさい 一般教養 @称号 段位審査実施要領における 「教士を受審しようとする者の 備えるべき要件」について延べよ Aアキレス腱傷害の予防と対策について延べよ B少年剣道で起こりやすい剣道傷害とその対策について延べよ 小論文 600〜800字程度で私見をまとめる あなたの剣道修行の動機と過程について私見を述べよ 教士については 剣窓 H15,10月号 参照 錬士については 剣窓 H15, 8月号 参照 (@課題に対して適切な内容でまとめられている A剣道に対する受け止め方 文章の表現力等について 審査を行う とされている) |
・ 平成20年度 鎌士 教士 選考審査会 共通学科問題 概ね 300字程度 全剣連制定の 剣道指導の心構え を書きなさい ・ |
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平成9年4/1 改訂実施 受審料は平成12,4/1変更 (傷害保険料+100) 平成13年度から段位、称号合格者は、 武道館建設基金として協力金を納入する |
区分 | 受審料 | 登録料 | 備 考 |
1 級 | 地区連盟による | 2000 | 剣道手帳を含む |
初 段 | 2100 | 5700 | 武道館建設基金1000円含む |
2 段 | 3100 | 9000 | 武道館建設基金2000円含む |
3 段 | 4100 | 12400 | 武道館建設基金3000円含む |
4 段 | 5100 | 17000 | 以下(4〜8)段 同額 剣道形 7+3 |
5 段 | 6600 | 21500 | |
6 段 | 13100 | 57000 | 県内講習会を実施 |
7 段 | 15100 14100 |
80000 | H15年11月より |
8 段 | 16000 14000 |
95500 | H15年11月より |
錬 士 | 16000 | 68000 | 選考審査会(3100)を実施 武道館建設基金3000円 |
教 士 | 21000 | 93000 | 選考審査会(3100)を実施 武道館建設基金3000円 |
審査員研修資料 H15,5 審査員は 照合 段位の審査の任務が 広く剣道人から負託されたもの であることを自覚し、剣道の理念に基づく高い倫理観の涵養に努め 次ぎに 揚げる事項を遵守する @誇りと使命感を持って審査に当たる A厳正 公正かつ適切に審査を行う B審査規則および細則を遵守し 誠実な審査を行う C清廉にして 識見を養い審査内容の充実に努める |
審査員の遵守すべき事項 @審査に当たっては 端正な姿勢を保ち 相互の私語は厳に慎むこと A審査会場およびその周辺においては 受審者および見学者等との 接触は厳に慎むこと B審査会場においては 携帯電話等の電源は必ず切ること C審査員に先行された者あるいはその候補は いかなる審査会に おいてもみだりに審査会場に出入りし 特定の受審者を益しまたは 妨害するがごとき言動は慎むこと Dその他 審査の公正 公平を疑われるような いかなる言動も 慎むこと |